MT4ではFXの裁量トレードだけでなく、EAによる自動売買を利用することができます。自動売買はその名の通り、自動で24時間FXでトレードを行ってくれる便利な機能です。EAはMT4に設置して動かします。動かし方は以下の手順です。
- EAを準備しておく。
- MT4のツールバーの「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択。
- 「MQL4」→「Experts」をクリックしフォルダを開く。
- ExpertsフォルダにEAをコピー・アンド・ペーストで挿入する。
- MT4を再起動する。
次にチャートにEAを設置します。
- MT4のツールバーの「ファイル」から「新規チャート」を選択。
- EA指定の通貨ペアと時間足を指定する。
- MT4の左側のナビゲーターより動かしたいEAをドラッグ・アンド・ドロップする。
- 別ウィンドウが表示されるので全般タブから「自動売買を許可する」にチェックを入れ、自動売買を有効にする。
以上が基本的なEAの動かし方です。上記の手順で動かない場合は、MT4の口座IDが間違っていないか、EAの通貨ペア・時間足の設定が間違っていないかを確認してください。EAはプログラミングされた条件に合致しないと取引をしません。正しく稼働していても1週間以上取引を行わず、一見動いていないように見えることもあります。動いていないように見える期間以外では取引が行われていたのか、取引履歴を確認してみてください。
EAを実際の口座で動かす前に、過去の相場においてどのようなパフォーマンスをしていたのかをバックテストで確認したいという場合は、以下の手順でバックテストを行ってください。。精密なテストを行うには精度の高いヒストリカルデータを準備する必要があります。
- MT4のツールバーのストラテジーテスターアイコンをクリックし有効にしておく。
- ストラテジーテスターが表示され、左上のタブがエキスパートアドバイザにする。
- ▼でバックテストを行いたいEA、時間足、通貨ペア、モデル、スプレッド、期間を選択。
- 右上のエキスパート設定をクリック。
- 「テスト設定」のタブから確認したい条件を入力する。
- 「パラメーター入力」タブで変更したいものがあれば変更する。
- スタートボタンでバックテストがスタートする。
バックテストが完了したら、「結果」をクリックするとバックテストの結果が表示されます。ダウンロードしたEAのパラメーターを変更する場合などに、検証として活用してください。ただしバックテストはかんたんな作業ではなく、MT4の使い方に精通した人しかなかなかうまく使いこなすことができません。うまくいかない場合は、EAの開発者が公開しているバックテストを参考にしてください。
MT4のEAがなかなか動かない場合、MT4EAの無料配布サイトでは、MT4の操作や設定方法についても24時間体制でサポートしていますのでおススメです!
ここで注意して頂きたいのは、バックテストはあくまで過去のデータでの検証なので、実際の為替相場市場で同じような運用成績が出るというわけではありませんバックテストはあくまでどんなEAなのかを判断するための判断材料として、EAを動かす前の参考にしてください。
またEAをきちんと稼働させるためにはMT4を24時間起動させ続けなければいけませんが、MT4の動かし方は2つです。24時間パソコンをつけっぱなしにしておくか、VPS上で稼働させるかです。VPSの方がリスクも少なく安全に運用できるので、EAを本格的に運用していこうと考えている方はVPSの導入も検討してみるのがおすすめです。
MT4でのEAの動かし方は覚えてしまえば、難解ではありません。少しずつ運用する上でMT4の動かし方を覚えていってください。初心者さんはまずは基本的なMT4の動かし方を覚えるようにし、その後経験を積んだらパラメーターの設定やバックテストなどにチャレンジしてみるのもいいでしょう。